西日本政経懇話会

久留米468回 「地域主権国家」考える機会に/ インサイダー編集長・高野孟氏が講演

takanohajime2012.9.11.JPG 西日本政経懇話会の9月例会が11日、久留米市であり、情報誌「インサイダー」編集長の高野孟氏が「『地域主権国家』の構想」と題して講演した。要旨は次の通り。

 地方分権を考えるとき、道州制から入っていくのは間違いだと思う。自民党も公明党もまず道州制だという主張だが、現在、何万人もの国家公務員が地方にいる。国の出先機関が州政府として残ることになれば、一体何のためだ、となる。

 中央集権の構造を維持したまま地方に権限や予算を任せようという地方分権か、それとも、中央集権をやめて地域主権国家という新しい国家デザインに入るのかをはっきりさせないといけない。自公の考え方は前者、民主党の創設時からの理念は後者だ。

 国から県・市町村に予算が流れる過程で20兆円が無駄に使われているという試算がある。民主党が失敗したのは、政権交代すればすぐにこの20兆円が出てくるかのごとく主張したこと。制度転換には時間がかかる。中央集権体制を覆して初めてお金が出てくる。

 21世紀の国の在り方を考えるとき、そのための材料を一番提供してきたのは民主党だろう。国の姿をどうすることが発展につながるのか、地域主権国家についての考えを深めてもらいたい。

=2012/09/12 西日本新聞=

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