西日本政経懇話会

筑豊 469回 徳川家広氏が講演/混迷は巻き返しの前奏曲

9.20tikuho-tokugawaiehiro.JPG 西日本政経懇話会9月例会が20日、飯塚市片島のパドドゥ・ル・コトブキであり、徳川家19代目宗家で政治経済評論家の徳川家広氏が「激動グローバル経済の中の日本」と題して講演した。要旨は次の通り。

 米国はIT(情報技術)バブルと住宅バブルがはじけ、長い不況に陥っている。IT導入で失業者が増え、自由放任経済の影響で国内産業が弱った。生産が消費に追いついていない。

 日本の問題点は弱体化した米国への輸出を経済活動と錯覚していること。価値が下がっているドルを政府が買い取っている。一方、中国も主な輸出先の米国が弱体化すれば同じように弱まる。米国を中心とした一つの世界、貿易圏、通貨は終わる。古い形から新しい形に変わったときに日本は新しい段階に進む。

 一方で戦後の体制も終わりかけている時期に来ている。日本はこれまで大規模な財政破綻が3度あった。関ケ原の戦いと明治維新、第2次世界大戦だ。直前には政治経済の大混乱があった。ただ、その都度、よりよい国になっている。混迷、迷走は巻き返しのための前奏曲といえる。

=2012/09/21 西日本新聞=

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