西日本政経懇話会

大牟田 467回 「混迷は新時代へのステップ」 政治経済評論家・徳川氏が講演

9.21omuta-tokugawaiehiro.JPG 西日本政経懇話会大牟田支部の9月例会が21日、大牟田市旭町のオームタガーデンホテルであった。江戸幕府を築いた徳川家の宗家19代目で政治経済評論家の徳川家広氏(47)=写真=が「激動グローバル経済の中の日本」と題して講演した。要旨は次の通り。

 日本を取り巻く国際環境が大きく変わろうとしている。巨額の財政赤字を抱える米国は来年になれば、軍事予算の削減を進めるに違いない。国際社会に占める米国の役割は低下し、弱体化がいっそう進むだろう。

 基軸通貨の米ドルの価値も下がる。日本は一部の輸出産業を支えるため、無理してドルをため込む必要はない。輸出産業を守るため、円高を阻止し、原発を動かせという経済界の主張は「甘え」にほかならない。

 米国が弱体化すれば、最大の貿易国である中国にも影響が及び、ひいては日本と中国の貿易にも変化が生じるだろう。日本は政治経済の混迷が深まっているが、関ケ原の戦いも明治維新も、第2次世界大戦の時も世の中が乱れた。現在の混迷は、新しい日本が生まれるためのステップだと、前向きに考えてほしい。

=2012/09/22 西日本新聞=

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