西日本政経懇話会

筑豊 470回 原発ゼロの副作用は料金引き上げ/21世紀政策研の澤氏が講演

2012.10.10sawa-akihiro.jpg 西日本政経懇話会10月例会が10日、飯塚市川津のグランドベルズ飯塚であり、経団連のシンクタンク21世紀政策研究所の澤昭裕研究主幹=写真=が「いま、何を議論すべきなのか? エネルギー対策と温暖化対策の再検討」と題して講演した。要旨は次の通り。

 電源構成は資産運用と同様に、バラエティーに富むことが重要。福島第1原発事故の後、日本中の原発が止まっても停電にならなかったのは、火力や水力などで補ったからだ。


 原子力発電と、太陽光発電などの再生可能エネルギーは本来、地球温暖化防止のために割合が増えた。1990年を基準に、2020年までにCO2を25%削減しなければならなかったからだ。


 だが今、政府は原発をやめて再生可能エネルギーで補おうとしている。しかし電源構成の割合が違いすぎるため、かなり難しい。また、GDP(国内総生産)と発電電力量は密接な関係にあり、経済成長と環境問題のどちらを優先させるかが問われることになる。

 結果として、原発ゼロの副作用は電気料金引き上げにつながる。国民は料金引き上げも原発再稼働も嫌がっているのが現状で、政治と行政が直面している難題だ。
=2012/10/10 西日本新聞=

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