西日本政経懇話会

筑豊 473回 中国の長期トレンドつかめ/神田外語大の興梠教授が講演

2013.1.30kourogi-ichiro.jpg 西日本政経懇話会の1月例会が30日、飯塚市川津のグランドベルズ飯塚であり、神田外語大外国語学部の興梠(こうろぎ)一郎教授が「巨大国家・中国の現状と課題を探る」と題して講演した。要旨は次の通り。

 中国では年間800件、延べ20万人の集団抗議行動が起きている。反日デモはその一つ。格差問題や役人の腐敗によって、国民に不満がたまっている。インターネットの普及により情報量が増え、連帯感も増した。民衆は尖閣問題よりも自由や民主化への関心が高い。

 その中国とどう付き合うか。経済は経済、政治は政治という原点に戻る。中国はまだ人口が増えているし、上海だけで約5万4千人の日本人がいる。中国向けだけでなく、邦人向けビジネスも成り立つ。目先の出来事にとらわれて損をしないように、長期的なトレンドをつかんでおくべきだ。

 日本にとって21世紀の最大の問題は中国の安定的な民主化。民族主義的な民主化では困る。旧ソ連や東欧のように、中国が民主化すれば北朝鮮も民主化する。


=2013/01/31 西日本新聞=

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