西日本政経懇話会

大牟田 472回 課題は外交とTPP、長期政権目指す安倍首相/共同通信社・川上高志氏が講演

20130221kawakami-takashi.JPG 西日本政経懇話会大牟田支部の2月例会が21日、大牟田市旭町のホテルであり、共同通信社論説副委員長の川上高志氏(53)が「山積課題に臨む安倍政権―混迷政治を抜け出せるか」と題して講演した。要旨は次の取り。

 安倍晋三首相は、約1年で首相を投げ出した2006年発足の第1次安倍政権と、国民の信頼を失った民主党政権を反省材料に、長期政権を目指している。首相就任後、株高や円安の流れが鮮明になり、まずは順調なスタートを切った。

 首相が本当にやりたいのは日米同盟の強化や憲法改正。しかし、これらが表に出すぎると政権運営がやりづらくなる。夏の参院選までは本心を隠し、経済最優先で運営していくのは間違いない。

 参院選で自民党の目標は55議席。改選の1人区が31あるうち28勝しなければならず、高いハードルだ。ただ野党の民主党、維新の会、みんなの党の選挙協力は難しそうで、決して届かない数字ではないだろう。

 安倍政権の当面の課題は中国、北朝鮮などの外交問題と、環太平洋連携協定(TPP)だ。国会答弁でも首相の発言には微妙な変化が起きており、私は首相が近く、TPP参加を前提にした判断を出すとみている。これが参院選にどう影響するのか、まず注目したい。


=2013/02/22 西日本新聞=

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