西日本政経懇話会

筑豊 475回 抽象度の高い考え方を/領土問題の本質は世界観/奥山真司氏が講演

2013.3.28okuyama-masashi.jpg 西日本政経懇話会の3月例会が28日、飯塚市川津のグランドベルズ飯塚であり、地政学・戦略学者の奥山真司氏が「地政学から見た領土問題、国家問題」と題して講演した。
要旨は次の通り。

 地政学はドイツで生まれ、20世紀初頭にイギリスが世界で優位に立つために発展させた。国家が使う戦略には階層がある。技術や作戦という具体的な段階から、政策や世界観と抽象的になるにつれ高い視点から見た考え方となる。日本人はこの階層という意識が欠けており、作戦までの理論が多い。もっと抽象度の高い考え方が必要だ。日本企業が近年、韓国企業に後れをとるのは、技術が高くても抽象度が高い市場調査などの分野で負けているから。

 領土問題の本質はこの戦略の階層でいう「世界観」にある。韓国にとって竹島は植民地支配の歴史が始まった場所。また、中国は尖閣諸島を地下資源の観点から重要視する。この認識を踏まえて、ユーラシア大陸沿岸の国々をコントロールしていかないといけない。


=2013/03/29 西日本新聞=

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