西日本政経懇話会

大牟田 473回 競争を制するのは「世界観」/地政学者・奥山真司(まさし)氏が講演

2013.3.29okuyama-masashi.JPG 西日本政経懇話会大牟田支部の3月例会が29日、大牟田市のホテルであり、地政学・戦略学者の奥山真司(まさし)氏(40)が「地政学から見た領土問題、国家戦略」の演題で講演した。要旨は次の通り。

 地理的な条件から国の戦略を考えるのが地政学だ。起源はイギリスでドイツなどに広がった。これを国家戦略に最も駆使している国が米国。戦略の一番上に位置するのが世界観だ。

 地政学は国家の戦略だけでなく、さまざまなことに応用できる。会社の経営戦略もそうだ。日本の企業は技術やテクニックは一流といわれるが、マーケティング能力など世界観に基づいて戦略を構築することは苦手。携帯電話や家電製品の市場で韓国や米国企業に後れを取ったのは、その一例ともいえる。

 グローバル化が進む現代において、国家戦略にはこの世界観が不可欠だ。米中という大国に挟まれた日本の選択は、米国に従属するのか、第2次大戦時のように独立独歩を目指すのか、はたまた中国に従属するのか。選択肢は、この三つしかないと思う。


=2013/03/30 西日本新聞=

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