西日本政経懇話会

大牟田 474回 「アベノミクス」参院選後に真価/ 国際大教授・加藤創太氏が講演

katho-sota20130419.jpg 西日本政経懇話会大牟田支部の4月例会が19日、大牟田市のホテルであり、国際大学教授の加藤創太氏(46)が「日本の政治経済、財政とこれからの課題」と題して講演した。要旨は次の通り。

 最近の円安進展や株価高騰は、安倍晋三内閣の経済政策「アベノミクス」が今のところ、順調ということの現れだろう。ただ、景気を本格回復させるには、いかに民間主導で市場に金が回るようにするかだ。金融政策は景気回復の「呼び水」にすぎない。民間投資を引き出す有効な成長戦略を安倍内閣がどう打ち出すかが最も重要だ。

 国内総生産(GDP)に対する累積赤字の比率は、わが国の場合、213%。この比率は経済危機に直面するギリシャ(132%)やイタリア(129%)を大きく上回る。今の状況が続けば、わが国も2025年ぐらいまでに高い確率で財政が破綻すると考える。

 アベノミクスの真価が問われるのは7月の参院選後だ。成長戦略とともに、国民に痛みを強いる増税や、膨らみ続ける社会保障費、世界最高水準にある議員歳費の削減に切り込まなければ未来はない。国民も政治を監視する目が必要だ。

 少子高齢化や、原子力発電所を減らす政策は、どの国にも訪れる課題だ。こうした課題を先取りした産業やビジネスモデルを確立することが今、求められている。


=2013/04/20 西日本新聞=

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