西日本政経懇話会

筑豊 477回 「中国理解、新しい視点必要」/作家・莫邦富氏が講演

moh-banfu2013.5.28.jpg 西日本政経懇話会の5月例会が28日、飯塚市片島のパドドゥ・ル・コトブキであり、中国人ジャーナリストで作家の莫邦富氏が「対立越え新たな日中関係構築を~平和のための努力は放棄しない」と題して講演した。要旨は次の通り。

 現在の日中関係は建造物に例えられる。日中国交正常化から40年たち、老朽化した。一度解体してやり直すのはコストがかかる。補強するべきだ。三つの柱として、観光など人的交流の強化▽ソフトの交流▽平和的手段による解決―がある。

 インターネット上の発言を見ると、日本を訪問したことがある中国人は内容が理性的であり、人的交流の重要性を示している。ソフト面の交流とは、所得格差を埋める税収制度や省エネ、環境保護などを指す。中国にはもう一度「日本に学ぼう」という動きが出ている。

 現在の中国を見るには新しい視点が必要。旧来の所得格差、地域間格差は変化した。豊かな農村と貧しい都市という構図が出てきた。中部地域の山村は1人当たりの国内総生産(GDP)が高く、事業に進出するチャンスがある。

 日本は市場が縮小し働き手が減っている。中国には技術力がない。ともに経済局面は厳しくなっており、相互補完関係を築くべきだ。


=2013/05/29 西日本新聞=

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