西日本政経懇話会

筑豊 478回 「既得権益に踏み込めるか」/「アベノミクスの成長戦略」/東海大・新保教授が講演

2013.6.3shinbo-keishi.jpg 西日本政経懇話会の6月例会が3日、飯塚市川津のグランドベルズ飯塚であり、東海大の新保恵志教授が「アベノミクスで日本経済は再生できるか」と題して講演した。要旨は次の通り。

 安倍政権の経済再生策「アベノミクス」で注目されているのは成長戦略。既得権益にいかに踏み込めるかが大きなポイントとなる。日本は規制が多い。だが、規制に守られた産業は経済史では滅ぶ。一番守られているのは農業。株式会社の農地取得は活性化につながる。安全安心な農産物は高くても需要があるので、農家にも活路はある。

 経済成長には民間消費が必要で、首相は企業に賃上げを呼びかけている。名目経済成長率を3%上げるには名目賃金上昇率6%が必要。容易ではない。消費性向の強い非正規社員の賃金のみを上げると、景気回復に結びつけやすいと考える。

 実効法人税率の引き下げも海外企業の誘致に効果がある。欧州各国で引き下げたところ、全体の税収が増えている。

 アベノミクス3本の矢に続く4本目として歳出カットと税制改革を軸とした財政再建がある。真剣に取り組むか、世界の市場は注目している。

=2013/06/04 西日本新聞=

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