西日本政経懇話会

北九州478回 役割見つけ力引き出す/徳島の会社社長・横石知二氏が講演

20130905yokoishi-tomoji.jpg 西日本政経懇話会の9月例会が5日、小倉北区のステーションホテル小倉であり、地域活性化に取り組む徳島県上勝町の会社「いろどり」社長の横石知二氏が「夢の種を蒔く!葉っぱビジネスの奇跡」と題して講演。地域社会の中で、各人の力を引き出すことで全体を活性化できることを、体験を踏まえて話した。要旨は次の通り。

 上勝町の高齢者が地元で採った葉っぱなどの販売を支援している。おばあちゃんたちはタブレット端末で毎日売れ筋や販売動向などを気にしながら、山や畑に行く。中には月に100万円も稼ぐ方もいるほどだ。

 以前の町は生活するのに窮していた。「勉強しなかったら上勝に残るようになる」と、子どもをしかる母は地域に誇りが持てなかった。この考えを変えるには仕事をつくるしかなかった。

 あるとき外食していたら、隣の女児が料理の脇の紅葉を見て「持って帰って、コップに浮かべるんだ」と話していた。有名料亭の仲居さんも「葉っぱは料理という主役を引き立ててくれる」と教えてくれた。上勝にはたくさんの葉っぱがある。「地域にある者が宝。商売になる」と確信した。

 人には、ほめたり仕事の環境を変えたりすることで、びっくりするような力を発揮する「ツボ」がある。おばあちゃんたちには成績表などを示している。順位が上がることがうれしいのだ。元気の素にもなっている。それぞれの役割を見つけ、個々の力を引き出していけば、会社や地域が活性化すると考えている。

=2013/09/07 西日本新聞=

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