西日本政経懇話会

久留米479回  「消費増税後の手当て必要」、「財政健全化、どう道筋」/双日総研・吉崎達彦氏が講演

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 西日本政経懇話会の9月例会が18日、久留米市であり、双日総合研究所副所長でチーフエコノミストの吉崎達彦氏が「日本経済、アベノミクスの展望」と題して講演した。要旨は次の通り。

 日本経済はアベノミクスのおかげで、とりあえず株高、円安になった。外国人観光客が増え、個人消費が非常に好調だ。企業の設備投資も7~9月期から動きが出てくるのではないか。ただ、本当に景気がいいのは首都圏の一部など大都市だけで、県庁所在地ではない地方都市を訪れると、ほとんど影響がない。

 景気判断の上方修正は来年3月末に向けてもう少し続くような状態だが、問題は来春だ。消費税を上げると国民負担が増え景気が悪くなる。公共投資の規模も今年よりやや小さくなる。駆け込み需要の反動減も出る。特に来年の4~9月くらいまでを乗り切ることが大事になるため、手厚い手当てに期待したい。

 アベノミクスは実態をすぐに変えるわけではなく、期待に働きかける政策だ。困ったときにはやれることを全部やってみる、というものでもある。戦前にも似た政策があり、効果があった。

 ただ、出口戦略をどう描くのかが難しい。特に財政をいかに健全化に向けるのか、今後考えないといけない。


=2013/09/19 西日本新聞=

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