西日本政経懇話会

大牟田 479回 「世界を変えるシェールガス」/和光大教授・岩間剛一氏が講演

20131004iwama-kkouichi.jpg 西日本政経懇話会大牟田支部の例会が4日、大牟田市であり、和光大学経済経営学部教授の岩間剛一氏(56)が「シェール・ガス、オイル革命と日本および世界のエネルギー動向」と題して講演した。要旨は次の通り。

 シェールガスは、長く採掘が困難といわれていたが、近年の技術革新により米国で採掘できるようになった。普通の天然ガスだが、安くたくさん取れるため、米国では産業が再生し、人々の消費も盛んになっている。

 シェールガス革命は今は米国だけのものだ。ただ、日本も間接的な影響を受けている。米国は世界最大の天然ガス輸入国だが、シェールガスのおかげで天然ガスの輸入が大幅に減った。日本は余ったガスをカタールやオーストラリアから輸入し、原発なしでも停電せずに猛暑を乗り切れた。

 天然ガスの価格は米国が3㌦、日本は16~18㌦。わが国のエネルギー自給率は原子力を除くと4%しかない。このため、資源輸出国が日本の足元を見て、高い値段で売りつける傾向がある。

 シェールガスは、中東の産油国に依存する世界のエネルギー地図を塗り替える可能性がある。米国は将来、世界最大の資源輸出国になるだろう。日本でシェールガスが販売されるのは3年後。エネルギーを安く買うための交渉力や戦略が問われる。


=2013/10/05 西日本新聞=

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