西日本政経懇話会

北九州482回 「憲法の解釈変更すべきでない」 「9条」の解釈、変更に危機感/只野雅人氏が講演

20140117tadano-masahito.jpg 西日本政経懇話会の1月例会が17日、小倉北区のステーションホテル小倉であった。一橋大学大学院法学研究科教授の只野雅人氏が「憲法と政治 ―最近の憲法問題について考える―」と題して講演した。要旨は次の通り。


 安倍晋三首相は憲法改正に熱心だが、改憲の発議には(国会の衆参)両院の3分の2以上の賛成が必要。そこで昨夏以降、憲法をめぐる焦点が解釈変更に変わってきた。従来、政府は9条で集団的自衛権の行使はできないと言ってきたが、この解釈を見直す作業が首相が選んだ有識者の会議で進み、4月にも結論が出ると言われている。

 しかし、9条が出来上がった経緯を考えると、新たな説明や解釈での対応には限界がある。私自身は改憲すべきではないという立場だが、憲法が最高法規である以上、解釈という形で踏み込まずに、ちゃんと手続きを経ての改正が必要ではないか。

 憲法をめぐっては、国政選挙の1票の格差をめぐる問題もある。昨年1年間は過去に例がないほど、高裁で「違憲」「違憲状態」という判断が下された。国政のルールがゆがんだままで重要な政策決定がなされるのは問題だろう。国会は努力を促されている。

=2014/01/28 西日本新聞=

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