西日本政経懇話会

筑豊 485回 「憲法に三つの顔」、「改憲論議に注文」 /首都大東京の木村准教授が講演

20140217kimura-souta.jpg 西日本政経懇話会2月例会が17日、飯塚市のパドドゥ・ル・コトブキで開かれ、首都大学東京の木村草太准教授(憲法学)が「日本国憲法三つの顔」と題して講演した。要旨は次の通り。


 日本国憲法には三つの顔がある。基本的には公権力のルールを定めた立憲主義の法典で、いわば国家権力管理規約の顔。そして外国に対する日本の基本姿勢を示す外交宣言の顔。もう一つは対米敗戦の歴史、物語を示す顔だ。

 憲法改正発議に衆参各院の総議員の3分の2以上の賛成を必要とするのはハードルが高すぎるとして、96条を改正してハードルを下げようとする動きがある。権力者が都合よく書き換えようとするのは、立憲主義を分かっていないからだ。

 諸外国と比べて日本の発議要件が厳しいと言うが、改正要件が緩い国でも、重要な条文は変えられないように改正禁止事項を設けている。単純な比較は適正ではない。

 安倍晋三首相が、集団的自衛権の行使を憲法解釈の変更で可能にしようとしているのも、非常に無理があり危険。秩序を保つ議論が必要だ。

=2014/02/18 西日本新聞=

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