西日本政経懇話会

久留米484回  「消費税影響2016年以降深刻に」/大阪経済大客員教授・岩本沙弓氏が講演

20140225iwamoto-sayumi.jpg 西日本政経懇話会の2月例会が25日、久留米市であり、大阪経済大客員教授の岩本沙弓氏が「最新経済分析 日本経済の展望」と題して講演した。要旨は次の通り。


 日本の株価は昨年はアベノミクスの効果があったが、外国人投資家は3本目の矢である成長戦略を待っている。だが、出てくるのは公共事業の話だけ。日本はどの地域の公共事業でもマンパワー不足だが、海外は「マンパワー不足のところにどんどん資金投入して、なぜ成長戦略に結びつくのか」としびれを切らしている。今、うまく成長戦略を打ち出せればいい方向にいくと思うが、打ち出せていないことが一つのネックになって、株価上昇が思わしくない展開になっている。

 日本は経常収支が、額は減ったがまだ黒字で、世界のどこよりも他国にお金を貸している。私は国際金融市場で取引に従事したが、日本が財政的に危機的状況にあるとみている人は、市場の現場にはいない。

 だが、消費税増税は大きな問題だ。4月に8%になるが、経済に深刻な影響が出るのは、企業が税金を支払う2015年3月以降。15年10月に10%に上がれば、実際の影響としては16年3月以降が非常に深刻になる。消費税は景気が悪くなったら引き下げるという議論があっていい。


=2014/02/26 西日本新聞=

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