西日本政経懇話会

大牟田 488回  昭和より平成が「男らしい」/「草食男子」名付け親、深澤真紀さんが講演

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 西日本政経懇話会の6月例会が9日、大牟田市であり、「草食男子」という言葉を世に出したコラムニストの深澤真紀さん(47)が「イマドキ若者論・イマドキ日本論~草食男子名付け親が語る」と題して講演した。要旨は次の通り。


 「草食男子」とは、もともと「恋愛にガツガツせず女性と友人関係が持てる精神性の高い男性」という褒め言葉だった。しかし、メディアが、もてない女性が増えたことやリーマン・ショックで車が売れない理由を「草食男子のせいだ」としたため、この言葉は「おとなしく、覇気がない男」という逆の意味で語られるようになった。生みの親としては不本意で若者に申し訳ないと思っている。

 少子化が進んだのも「草食男子」のせいじゃない。彼らは見えを張っての恋愛はしないし、買い物もしない。それは平成の若者が置かれた厳しい経済事情と関係がある。代の男性に関して言えば、正社員の25%が結婚し、33%に恋人がいるが、非正規だと結婚率は4%、恋人ありは、わずか16%にとどまる。

 中高年の人たちは若者について「恋愛をしない」「海外に行かない」と言うが、データは全く違う。日本の若者のレベルは高く、昭和の男より平成の男の方が男らしい。昔と今は経済事情が全く違うのだから、過去の成功体験は役に立たない。若者を育てようと思うのなら、自分たちの技術や失敗をしっかりと伝えてほしい。若者の力を信じて応援する姿勢が大切だ。

=2014/06/10 西日本新聞=

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