西日本政経懇話会

久留米489回  「TPPは改革につながらない」/叶芳和氏が講演

20140625kanou-yoshikazu.jpg 西日本政経懇話会の6月例会が25日、久留米市であり、日本経済大学大学院教授の叶芳和氏が「TPPの問題点と日本の対応」の演題で講演した。要旨は次の通り。


 日本はTPP(環太平洋連携協定)をてこに、農業など経済全体を改革して活性化を図ろうと言っているが、報道されている合意内容では米などの聖域は守られ、農業の改革にはつながらない。ただTPP交渉が妥結できない場合、米国が日本の頭越しに中国を引き込み、新しい世界貿易の姿をつくる可能性がある。

 日本の農業は輸出産業になれるし、成長産業になる可能性がいくらでもある。規模の拡大と、健康で安全でおいしいものを作っていくことが新しい農業経営者の生き方で、これができる農家はTPPに関係なく、どんどん発展できる。

 そういう経営者が新しい農業をつくるわけで、政府の施策にあまり関心を持たずに、自分の能力を高めていくことが将来の生き残る道ではないか。農業は新しい技術を使いながら、また発展していく新しい時代に来たのではないだろうか。

=2014/06/26 西日本新聞=

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