西日本政経懇話会

久留米490回  「自分は平気」取り除け/ 気象予報士・斎藤義雄氏が講演

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 西日本政経懇話会の7月例会が15日、久留米市であり、気象予報士・防災士の斎藤義雄氏が「異常気象と私たちの暮らし」の演題で講演した。要旨は次の通り。


 地球温暖化で今世紀末までに気温が2~3度くらい上がるだろう。福岡はおそらく鹿児島、宮崎、もしくは奄美大島くらいの亜熱帯気候に変わるだろう。西日本ではかんきつ類がほとんど生産できなくなり、海流や海水温が変わるため捕れていた魚が捕れなくなる。台風は圧倒的に強い勢力のものが増え、それが普通になってくる可能性があり、高潮が起きやすくなる。九州でも大雨が降り水害が問題になっているが、ナウキャストという予報は1時間先までの予想とはいえ、急な雷雨には非常に有効だ。緊急地震速報も精度が上がってきて活用できる。

 大災害時に避難せず、偶然助かった人に理由を聞くと「この程度なら大丈夫と思った」「職場や学校から避難指示が出なかった」といった答えがあった。自分は平気だと根拠なく思い込み、大衆に引きずられて何も考えずに付いていくようなバイアス(心の偏り)は今後、何とか取り除かなければならない。


=2014/07/16 西日本新聞=

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