西日本政経懇話会

北九州490回 「近代システム脱却を」/日大教授・水野和夫氏が講演

水野和夫/20140912北九州.jpg

 西日本政経懇話会の9月例会が12日、小倉北区のステーションホテル小倉であり、日本大国際関係学部教授の水野和夫氏が「グローバル資本主義における日本の課題」の演題で講演した。要旨は次の通り。


 近代システムは機能不全に陥っている。合理性を行動原理として成長してきたが、この原理が必ずしもプラスの影響を及ぼすとは限らない状況になってきた。

 日本は、近代システムを補強すればよいと考え、世界の統一を目指すグローバリゼーションを突き詰めようとしている。例えば環太平洋連携協定(TPP)が一例だ。一方、欧州では近代システムの枠組みを超え、EUという新しい枠組みをつくる実験をしている。

 一つの世界に一つの経済や政治を取り入れる仕組みは限界が来た。今、地球上には、複数の中規模の帝国ができる方向に向かっているのではないか。日本は地理的なことを踏まえると、日本、中国、韓国が中心になるしかないと思っている。近代システムからの脱却が必要だ。

=2014/09/13 西日本新聞=

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