西日本政経懇話会

大牟田 491回  「日本人に国は守れない」/ 軍事アナリスト・小川氏が講演

10241008小川和久ー大牟田.jpg

 西日本政経懇話会の10月例会が8日、大牟田市であり、軍事アナリストの小川和久氏が「日本人に国を守れるのか」と題して講演した。要旨は次の通り。


 結論から言えば「日本人に国は守れない」。海に守られた日本は、米軍による占領しか、危機に遭遇した経験がない。日本人は経済、学術、文化に素晴らしい能力はある。だが、外交、安全保障、危機管理は苦手だ。世界基準では合格点に達してない。

 安倍晋三首相が7月、集団的自衛権の行使を認める閣議決定をした。国家の安全保障の枠組みをつくることができた。素早く適切な判断をしたリーダーシップを評価すべきだと思う。

 日本には米軍基地が83カ所あり、三つの機能を提供している。一つは出撃機能、二つ目は補給・兵たん機能。最後に情報能力だ。日本は米国の同盟国の中で、最も対等に近い双務的関係にある。他の同盟国を支店・営業所とすれば、日本は本社機能があると言える。

 米国にとって、日本は計算できないほど戦略的価値があり、中国に「米国と日本は特別な関係にある」と伝えている。中国は尖閣諸島の周辺で問題を起こすと、米国が「許さん」と激怒すると分かっている。政府への弱腰批判を避けるためニュースに流れるようなことはするが、戦争をする気はない。


=2014/10/09 西日本新聞=

これまでの記事一覧