西日本政経懇話会

筑豊 494回 「日本の伝統的考え評価を」/元アナウンサーの宮司、宮田修氏が講演

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 西日本政経懇話会11月例会が27日、飯塚市のパドドゥ・ル・コトブキであり、元NHKアナウンサーで熊野神社(千葉県長南町)宮司の宮田修さんが「アナウンサーが神職になって」と題して講演した。要旨は次の通り。


 アナウンサーは公人なので言動に気を使う。リラックスするため千葉県に別宅を持っていた。約15年前、隣に住む高齢の宮司さんから「跡を継いでくれ」と頼まれた。神道に全く縁がなく断ったが「人助けですから」と言われて承諾した。

 古事記や日本書紀で神道を学ぶと日本人の伝統的な考え方が分かる。

 日本人は働くことを、忙しい神様から委任されている「依(よ)さす」だと考えた。尊いことで喜びだった。西洋の尺度では労働を罰だと考える。

 自分の命については、ご先祖からリレーされ、未来につなぐ預かり物だと考えていた。それを「中今(なかいま)を生きる」と表現した。今の日本人は個人主義になり、命を自分の物と思っている。

 誕生日は自分を祝うのではなく、命の危険を冒して生んでくれた母に感謝する日だ。戦後断絶した伝統的な日本人の考え方を見直してほしい。

=2014/11/28 西日本新聞=

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