西日本政経懇話会

筑豊 495回 「民間消費向上が鍵」/新保恵志氏が講演

 

1212新保恵志 筑豊.jpg西日本政経懇話会12月例会が12日、飯塚市のパドドゥ・ル・コトブキであり

、東海大教養学部の新保恵志教授が「2015年の日本経済~アベノミクスへの評

価と展望」と題して講演した。要旨は次の通り。


 安倍晋三首相の経済政策アベノミクスは「財政」「金融」「成長戦略」の3本の

矢が柱だ。成功の鍵は成長戦略で、実行しないと日本経済は危機に陥る。しかし、

お題目ばかりで具体的な政策がない。

 安倍政権の2年間、経済は良くも悪くもなっていない。株価は約7千円上がった

が実質個人消費は微減。日本は資産を株で持つ人が少なく株価上昇が直接消費に反

映する経済ではない。

 日本は円高時に製造業が海外に工場を移した。だから今、円安になっても輸出が

回復しない。日本経済を成長させるには、民間消費を増やすことが鍵になる。低所

得者層ほど賃金が上がれば消費を増やすデータがある。中小企業の非正規社員の賃

上げが必要だ。消費を増やさないとアベノミクスが成功したとは言えない。

 企業が内部にため込んだお金は計220兆円と言われる。これを設備投資や賃上

げに回さないと経済成長はない。

=2014/12/13 西日本新聞=

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