西日本政経懇話会

9月合同例会 「拉致被害者早く救出を」 蓮池薫さんが講演

蓮池薫氏県内を中心に経営者や自治体関係者が集う勉強会「西日本政経懇話会」の9月合同例会が9日、福岡市中央区の西鉄グランドホテルであり、北朝鮮による拉致被害者の蓮池薫氏(57)が講演した。約230人を前に「被害者が自身の夢や家族との絆を取り戻せるよう、一刻も早く救わないといけない」と訴えた。
 蓮池氏は1978年、当時交際相手だった妻の祐木子さんと新潟県の海岸で連れ去られた。北朝鮮で結婚して子ども2人をもうけ、2002年の日朝首脳会談で北朝鮮が初めて拉致を認め、帰国を果たした。
 講演で、蓮池氏は北朝鮮による拉致被害者の再調査が進展していない現状を紹介した上で、日本政府認定の拉致被害者12人について「8人死亡、4人未入国」と主張し続けている北朝鮮の姿勢を「信用できず、問題を早く終わらそうとしている」と指摘。「日本政府が、拉致問題に本気で取り組ませるためのビジョンを示す必要がある」と語った。
 24年に及んだ北朝鮮での生活を「軟禁されて勉強や仕事はもちろん、わが子の将来を決める自由すらなく、命以外の全てを奪われた」と振り返り「私は日常を取り戻せたが、他の被害者にとって残された時間は少ない」と強調した。

=2015/9/10 西日本新聞=

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