パートナーズクラブ

HOKUSAIワールドを堪能・大北斎展特別鑑賞会

hokusai.JPG パートナーズクラブは、世界に知られる浮世絵の巨匠、葛飾北斎の代表作とその生きざまを紹介する「大北斎展」の特別鑑賞会を4月8日、同展会場の福岡市博物館(福岡市中央区百道)で西日本新聞西日本会に加盟する支店長会と合同で行った。会員30人が参加した。

作品鑑賞に先立つセミナーでは、本展を企画した同館の中山喜一朗学芸課長が本展の特徴や海外で高い評価を受ける北斎を紹介。このあと会場に足を運んだ参加者は画歴70年間に描いた錦絵や摺物から肉筆画まで、初公開を含むあらゆる分野の代表作品300点を鑑賞。ゴッホやドビュッシーに影響を与えたといわれる北斎ワールドを楽しんだ。

 中山課長は、展示はすべて北斎の作品、錦絵は光に弱いため照明にLEDを用いて会期中の掛替をなくした、冨嶽三十六景シリーズの三役がそろった、など本展の特徴を解説。展示構成は「版画」「版本」「肉筆画」のコーナーに加えて「世界の北斎を知る勉強部屋」を設置。ゴッホが弟にあてた手紙で北斎を絶賛したこと、世界で最も知られる絵は日本ではモナリザと思われているが米国では冨嶽三十六景の神奈川沖浪裏であること、作品が多くの国で切手の図柄に用いられている、など海外での高い評価を紹介。今では「HOKUSAI」として世界中で広く親しまれ、支持されていると説明した。

 北斎は20歳で役者絵を描きデビュー。初期作品の完成度は高くなかったが、努力を重ねて銅版画と見紛う木版画を創りあげた。情熱は晩年まで失われず、90歳で死ぬ直前には「70歳代以前の作品はすべてだめ」「あと5年生きれば本物が描ける」と話したという。金銭に頓着せず、死ぬまで向上心とエネルギーを失わなかった、と中山課長は述べた。

写真=北斎の代表作品「冨嶽三十六景」(凱風快晴・赤富士)の解説に耳を傾ける参加者

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