長崎フォーラム

第22回例会 タイ国政府観光庁 冨松寛考氏ら講演

6e5a8d3db92e348babbef3249ce270abcdb70dc7.jpg9768c1ea73e951fade6617a2e23a4da756a0d2cc.jpg 13日に長崎市内のホテルであった「第22回長崎フォーラム」(フォーラム会長、吉田茂視・メモリード社長)でタイ国政府観光庁福岡駐在の冨松寛考氏、西日本新聞社の岩本誠也経済部長がそれぞれ講演した。要旨は次の通り。

タイ政府観光庁福岡駐在・冨松寛考氏 欧米客誘致タイに学んで

 タイ、と聞くと日本人は「ああ」と少し上から見ると感じる。だが違う、学ぶべき点は多い。例えば観光だ。

 タイを訪れる海外観光客の半分は長期滞在で多くの金を落とす欧米客。福岡にも就航するフィンランドのフィンエアーはプーケット便を持つ。福岡、長崎に経済効果の高い欧米客を増やすにはまずタイに視察に行き、彼らの過ごし方を見ることだ。宿泊を伴わないクルーズ寄港の増加を喜ぶばかりではいけない。

 親日で経済成長が著しいタイでは日本の高専のような学校を作り、卒業生を日系企業に就職させようとする動きもある。そうした動きにも注目し、タイの国民をもっと九州に目を向けさせてほしい。「わが県に来て」だけでは難しい。タイのラッキーナンバーは九州の「9」。ラッキーアイランド九州の長崎として、もっとPRしてほしい。

岩本誠也・本紙経済部長 九州全域呼び込む施策を

 福岡では天神地区を中心に「ビッグバン」と名付けた再開発が進んでいる。8500億円の経済効果を見込む大がかりな事業だ。例えば五つ星ホテルのザ・リッツ・カールトンの建設、博多港と駅、天神地区をつなぐロープウエー構想がある。

 ただ人口減少は全国的な傾向で、今は増え続けている福岡もいずれはピークを迎える。元気なうちに次の時代に備えた施策が必要になっている。言うまでもなく海外から福岡をはじめ九州に人を呼び込むことだ。

 大分でも高級ホテルの建設計画があり、当地の長崎でも駅前の再開発、大型コンベンション(MICE)複合施設の建設計画がある。九州新幹線西九州(長崎)ルートはリレー方式での暫定開業となるが、いずれはきちんとした整備方針が定まるだろう。それを見据えた施策が行政、民間ともに欠かせない。

2018年4月14日付 西日本新聞(長崎県版)

長崎フォーラム、地域振興考える

 長崎地区の企業経営者や西日本新聞社でつくる「長崎フォーラム」(会長、吉田茂視・メモリード社長)の第22回会合が13日、長崎市のホテルであった。人口減に直面する長崎の将来像を探ろうと、タイ国政府観光庁福岡駐在の冨松寛考氏らを招いた。

 冨松氏は講演で、長崎はクルーズ船の寄港が多い一方、訪日客の消費額が少ない点を指摘。「長期滞在客が多いタイからホスピタリティー(おもてなし)を学んでほしい」と提案した。西日本新聞社の岩本誠也経済部長も講演し、九州全体で人口減問題を考える必要性を訴えた。 (徳増瑛子)

2018年4月14日付 西日本新聞