【福岡】電線にムクドリ大群とまってる 西新商店街など 住民は「ふん害」に苦慮

福岡市早良区の西新商店街にある電線に、びっしりと止まったムクドリ=21日
福岡市早良区の西新商店街にある電線に、びっしりと止まったムクドリ=21日
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西新商店街の上空に飛来したムクドリ。丸々としている
西新商店街の上空に飛来したムクドリ。丸々としている
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 福岡市早良区の西新商店街にムクドリの大群が飛来するようになり、商店主たちを驚かせている。今月に入ってからは夕方以降、道路上の電線に長時間止まるようになり、どうやらねぐらにしているもよう-。通行人や路面へのふんの被害が起きており、関係者は対策に苦慮している。

 夕暮れに差し掛かった西新商店街。ムクドリは数十羽ずつのグループで次々とやってきた。東西を貫くメイン通りの頭上にある電線にびっしりと並び、「チチチチ…」と鳴き声の“合唱”が響く。近くの商店主によると、数年前から年中来るようになり、ここ2週間ほどは夕刻からねぐらにしているという。

 市動物園によると、ムクドリが大群を作るのは外敵から身を守るため。商店街上空の電線を「安全な場所」と認識し、昆虫や木の実などの餌は周辺の田畑などで食べているとみられる。

 「どこかのねぐらを追い出されたのか…。ともかく景観にも悪いし、ふんの被害を何とかしてほしい」と西新中央商店街の樋口栄次会長(51)。通行人の服に付くとなかなか取れず、路面も汚れるため、早良区役所に対策を依頼した。

 区役所総務課は、路面のふんについては「道路の清掃回数を増やしたい」とするものの、ムクドリの大群を飛来させない対策には難色を示す。天敵のフクロウの鳴き声などをスピーカーで流して追い払うアイデアもあるが「人通りが多い場所だけに通行人から苦情が出かねない」。

 ムクドリの飛来に悩むのは西新商店街だけではない。東区千早の国道3号沿いにも夕刻になると大群が集まっている。東区役所によると、少なくとも区生活環境課にはここ3年間で住民などから鳴き声やふんなどの3件の苦情が寄せられたが「もともと生息している鳥だし、捕まえるわけにもいかない」と、やはり有効な対策は打ち出せていない。

 電線を管理する九州電力はムクドリが止まりにくいように電線にテグライン(防巣具)を設置した場所もある。広報担当者は「西新商店街も地元から要望があり、工事の調整がつけば検討したい」としている。


=2017/03/28付 西日本新聞朝刊=

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