【長崎】「対州馬」天然記念物指定へ 日本在来の希少種 市、19年度中にも

減少が進み希少種となっている対州馬=2014年
減少が進み希少種となっている対州馬=2014年
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 対馬市内で飼育されている日本在来馬の希少種「対州馬(たいしゅうば)」について、市の天然記念物指定に向けた検討が本格化している。市教委は昨年、有識者らでつくる専門部会を市文化財保護審議会内に設置。2018年度末までに指定に向けた条件などを検討し、答申をまとめる予定で、19年度中にも指定される見通しだ。

 対州馬は日本在来馬8種の一つで、かつて農耕馬として対馬に約4千頭いたとされるが、近代化が進む中で現在は40頭まで減少、絶滅が心配されている。

 市は16年度に対州馬の保存計画を策定し、馬の飼育施設を増設するなどして将来的に140頭ほどに増やす方針を決定。あわせて、種の保存を内外に打ち出すため、市の天然記念物指定に向けた検討に着手した。

 専門部会は昨年8月、委員5人で発足し、保存や活用を話し合う。今年2月13日に開かれた2回目の会合には、委員のほか保存会メンバーらが出席。天然記念物指定の基準づくりや指定後に必要な届け出の手続きなどについて意見を交わした。出席者からは「体毛の色が異なる対州馬も見かける」「天然記念物に指定されると観光客に分かりやすい説明も必要になる」などの意見が出た。

 その結果、日本馬事協会(東京)に血統登録されている対州馬を個体ごとに指定するとの方向性を了承。今後の部会では指定基準などをさらに詰める。

=2018/03/08付 西日本新聞朝刊=

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