『チェンジ』  山田優花 著  (海竜社・1404円)

『チェンジ』  山田優花 著  (海竜社・1404円)
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 著者は大学3年のとき、東アフリカのウガンダを訪れた。交通遺児を支援する「あしなが育英会」の事業だった。ホームステイ先の世帯主は15歳の少女。両親はエイズで亡くなり、弟妹3人と暮らしていた。少女は毎朝、弟妹を連れて数キロ離れた井戸まで水をくみに行く。学校は午後の3時間だけで、教科書もノートもない。ごちそうはバッタ。著者は少女に英語を教え、心を通わせる。しかし、半年後、少女は行方不明に。人身取引の犠牲になったという。貧困。感染症。犯罪。最貧国の現実を目の当たりにした著者は、ウガンダの支援に取り組むことを決意した-。

 著者は、1985年、熊本県生まれで同育英会の現地代表。貧しくとも思いやりを忘れないウガンダの人々に多くのことを学んだという。「人は一人で生きているのではない」という言葉が力強い。


=2017/06/18付 西日本新聞朝刊=

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