『小津安二郎の映像を読み解く』  半田明久 著  (文芸社・1512円)

 「晩春」「東京物語」など数々の傑作を残した映画監督の小津安二郎。よく知られるローアングル以外に、「黄金比」も独特の映像美の秘密だという。著者によると、古来から調和的で美しいとされる黄金比の構図を多用することで小津は画面に安定と広がりを生み出したと指摘する。シナリオと映像を詳細に分析して映像原語を読み解き、小津作品の価値は「余情」にあると結論づけている。著者は元RKB毎日放送プロデューサー。


=2017/07/16付 西日本新聞朝刊=

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