『魚ヘンな旅』  田代俊一郎 著  (つり人社・1296円)

『魚ヘンな旅』  田代俊一郎 著  (つり人社・1296円)
『魚ヘンな旅』  田代俊一郎 著  (つり人社・1296円)
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 魚偏の漢字の付く地名の土地や寺社を訪ねたルポルタージュだ。登場するのは九州の15カ所で、熊本県八代市の鮟鱇(あんこう)、福岡県福智町の鯖(さば)大師堂など。現地で話を聞き、土地の歴史をひもときながら地名の由来を考え、水辺に生きる人々の暮らしをつづった。

 長崎県・五島列島の福江島〓(〓は「魚へん」に「長」)(きびなご)網代(あじろ)では82歳の元住民がキビナゴの群泳を見ながら「満月になると大きな群れになり、地引き網や船引き網でよく捕っていた」と回想する。地名には魚と人の歴史が刻まれ、釣りを知らない人も楽しめる。著者は西日本新聞客員編集委員。雑誌「ルアーパラダイス九州」の連載をまとめた。

=2018/02/11付 西日本新聞朝刊=

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