『野呂邦暢、風土のヴィジョン』  深谷考 著  (青弓社・2592円)

 自衛隊員だった経験に基づく『草のつるぎ』で芥川賞を受賞し、1980年に42歳で死去した長崎県出身の作家、野呂邦暢。文筆家の著者は、同時代の文学や映画と野呂作品を対照しながら、その成り立ちや魅力の源泉を考察している。野呂が長崎市から諫早市へ疎開してから8カ月後に原爆が投下され、友人や知人を失ったことに、作家としての原点を見いだしている。

=2018/05/19付 西日本新聞朝刊=

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