『出島遊女と阿蘭陀通詞』  片桐一男 著  (勉誠出版・3888円)

『出島遊女と阿蘭陀通詞』  片桐一男 著  (勉誠出版・3888円)
『出島遊女と阿蘭陀通詞』  片桐一男 著  (勉誠出版・3888円)
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 江戸時代、オランダ貿易の窓口だった長崎・出島ではさまざまな人々が立ち働いた。オランダ人商館員、奉行所の役人、商人…。異彩を放っていたのが、遊女だった。青山学院大名誉教授の著者は、オランダ国立文書館が所蔵する遊女の手紙約100通を解読。遊女と商館員の手紙のやりとりから、知られざる出島の姿を浮かび上がらせた。出島には遊女部屋があり、そこだけ窓に虫よけの金網が付いていることから、彼女たちが大事にされていたことがうかがえる。ラクダを商館長から贈られた遊女もいたという。手紙の翻訳が通詞たちの重要な仕事だったことも指摘している。

=2018/08/11付 西日本新聞朝刊=

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