『恋と映画と遺伝子と』  安東由喜雄 著  (大道学館出版部・2千円)

『恋と映画と遺伝子と』  安東由喜雄 著  (大道学館出版部・2千円)
『恋と映画と遺伝子と』  安東由喜雄 著  (大道学館出版部・2千円)
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 熊本大医学部長で神経内科医の著者が映画を通して病をひもとく。月刊総合医学誌「臨床と研究」に連載したエッセーをまとめた。

 「アバター」で感染症と人類の進化、「アリスのままで」は遺伝子診断の重さ、「湯を沸かすほどの熱い愛」では血縁や末期がんについてつづる。取り上げたのは、往年の名画から大ヒット作、映画通が喜ぶ佳作まで幅広い。

 遺伝子検査で遺伝性の難病と診断したとき、「知りたくなかった」と悲しむ患者を思いやり、「申し訳ありません」と謝ることにしているという著者。医学者の冷静さとともに優しさも各所ににじむ。

=2018/10/11付 西日本新聞朝刊=

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