『彗星(すいせい)の孤独』  寺尾紗穂著  (スタンド・ブックス・2052円)

 シンガー・ソングライターでエッセイストの著者は、ライブで各地を訪ねる。さまざまな出会いは、必然と言えるものばかり。子どものころ、元ミュージシャンで字幕翻訳家の父は家を出た。遠い存在だったが今年亡くなった。人はみな大きな楕円(だえん)軌道を持つ彗星のようだ。一瞬交わったかと思うと離れてゆく。大切なものを記憶の中に落として。

=2018/12/15付 西日本新聞朝刊=

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