聖一国師と山笠 漫画に 市内の井上さん原作 考証綿密 10日発売

「博多の恩人・聖一国師と博多祇園山笠」を手にする井上政典さん(右)と渋田武春さん
「博多の恩人・聖一国師と博多祇園山笠」を手にする井上政典さん(右)と渋田武春さん
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 博多の古刹(こさつ)・承天寺(じょうてんじ)を開いた禅僧・聖一国師と博多祇園山笠の関わりなどを描いた漫画「博多の恩人・聖一国師と博多祇園山笠」(集広社)が完成し、10日に全国の書店などで発売される。6年前に同寺で上演された劇「博多の恩人 聖一国師物語」を漫画化したもので、7月の祭り本番を前に注目されそうだ。

 B5判130ページで1620円。劇をプロデュースした九州歴史観光戦略研究所代表の井上政典さん(61)=早良区=が原作、福津市の漫画家渋田武春さん(57)が作画。聖一国師の生い立ちや修業の苦難などを分かりやすく描写。特に博多祇園山笠の発祥とされる、聖一国師が疫病退散祈願のため施餓鬼棚(せがきだな)に乗って祈祷(きとう)水をまく場面はドラマチックに描かれる。

 博多祇園山笠振興会(豊田侃也(かんや)会長)や承天寺の神保至雲住職が監修。当時の建物や船の形状などは綿密な時代考証を経て描かれ、井上さんは「歴史書的な価値もある」と自負する。

 初版は5千部。福岡市内の公立小中学校に配布される。井上さんは「地元でも聖一国師や山笠発祥の歴史を知らない人は多い。郷土の誇りを後世に伝えたい」と話す。集広社(中国書店)=092(271)3767。

=2018/06/07付 西日本新聞朝刊=

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