「スター高橋」さんが小説 糸島市長選 落選時の感情もとに 「誰もいない街」を出版

初の小説「誰もいない街」を出版した高橋徹郎さん
初の小説「誰もいない街」を出版した高橋徹郎さん
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 「スター高橋」の愛称でタレントとして活躍し、糸島市議を1期務めた高橋徹郎さん(51)=同市=が小説「誰もいない街」(書肆侃侃房刊)を出版した。昨年1月の糸島市長選に出馬し落選。心に宿った「絶望」を横軸にした短編集。「小説家と名乗れるように2~3冊は書きたい」と転身を誓っている。

 高橋さんは九州芸術工科大(現九州大芸術工学部)在学中にタレントとしてデビュー。劇団を主宰しながらフジテレビのドラマ「世にも奇妙な物語」の「過去からの日記」、FBS福岡放送の「瞳スーパーデラックス」などの脚本を担当した。

 市長選で落選が決まった直後、再選を果たした現職陣営の事務所をあいさつに訪れ、その活気と敗れた自分の対比にショックを受けた。「今まで築いてきたものが崩れた。自分の体験を小説の主人公にさせてみようと思った」と執筆の動機を語る。

 3月から書き始め、9カ月ほどで9本の短編からなる203ページのデビュー作を完成させた。ファンタジー色あふれる短編を収録。タイトルになっている「誰もいない街」は謎のウイルスで世界の人口が10分の1となった世界で主人公は糸島市に住む。福岡市中央区のヤフオクドームが物語の重要な舞台となっており、身近な場所が出てくる。

 高橋さんは「絶望がテーマとなっているが、結末はいろいろ。楽しく読めるエンターテインメント小説を心掛けました」と話している。初版1500部。1620円。問い合わせは書肆侃侃房=092(735)2802。

=2019/01/20付 西日本新聞朝刊=

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