小林多喜二の母セキ 半生描いた映画上映 言論の自由、家族の絆描く 19日から福岡県内各地で

 「蟹工船」で知られる作家で、治安維持法違反容疑で逮捕されて拷問死した小林多喜二(1903~33)の母セキの半生を描いた映画が、県内各地で上映される。思想信条の自由を侵害する恐れがあるとして、過去3回廃案となった「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ組織犯罪処罰法改正案が論議される中、市民有志の実行委員会が「悲劇を繰り返さぬよう、立ち止まって考える機会に」と企画した。

 映画のタイトルは「母 小林多喜二の母の物語」で、作家三浦綾子の小説が原作。理想を追う息子を見守り続けたセキの目を通して、言論の自由や平和の尊さ、家族の絆の大切さを訴える。セキを寺島しのぶさん、多喜二を塩谷瞬さんが演じ、実写版「はだしのゲン」など多くの社会派映画を手掛けてきた山田火砂子(ひさこ)監督がメガホンを取った。

 会場と日程は次の通り。

 福岡市=4月19日(早良市民センター)▽同20日(中央市民センター)▽同21日(東市民センター)

 田川市=5月14日(田川青少年文化ホール)

 北九州市=同27、28日(ウェルとばた)▽6月2日(黒崎ひびしんホール)▽同3日(市立男女共同参画センター・ムーブ)

 行橋市=同7日(コスメイト行橋)

 大牟田市=同16日(大牟田文化会館)

 筑紫野市=同17日(パープルプラザ)

 宗像市=7月23日(宗像ユリックス)

 一般前売り1200円(当日1500円)、中高生800円(当日券のみ)。上映時間などの問い合わせは九州共同映画社=092(741)7112。


=2017/04/13付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]