大林監督、肺がん明かす

 佐賀県唐津市を舞台にした大林宣彦監督の映画「花筐(はなかたみ)」の試写会が3日、同市であった。大林監督は記者会見で同作品を「映画人生の集大成」と語る一方、昨年8月の撮影開始直前に肺がんが判明し、治療を受けながらの撮影だったことも明かした。

 花筐は檀一雄の小説が原作。大林監督がデビュー時に脚本を書き上げ、40年の構想を経て実現した。戦時中に平和を切実に願い、自分らしく生きた男女の青春群像劇。撮影では延べ約3千人のエキストラ、ボランティアが参加した。

 がんは進行した状態で見つかり、「余命3カ月」と宣告されたが抗がん剤治療で回復に向かい、撮影を続けた。大林監督は「檀さんと同じ病気になり、命の自由を描こうとした檀さんの思いが伝えられるようになった」と話した。映画は12月上旬に唐津市で先行上映。同中旬から全国上映される予定。


=2017/06/04付 西日本新聞朝刊=

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