日常奪った原爆、朗読劇で 国際平和映画フォーラムが開幕

朗読劇「明日」を上演する無名塾やボランティアのメンバー
朗読劇「明日」を上演する無名塾やボランティアのメンバー
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 映画や朗読劇を通して核兵器廃絶や平和を考える「長崎国際平和映画フォーラム2017」が9日、長崎市平野町の長崎原爆資料館ホールと国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館で始まった。入場無料。

 同祈念館が毎年開催し、今回で8回目。初日は原爆投下直前の長崎を舞台にした朗読劇「明日」の上演があり、俳優仲代達矢さんが主宰する「無名塾」所属の6人や祈念館の朗読ボランティア10人が演じた。

 出演者たちは、新婚生活や恋愛など市民のささやかな幸せが原爆で破壊されるまでの物語を、表情や身ぶり手ぶりを交えて情感豊かに上演し、観客約180人が聞き入った。観覧した長崎市の会社員中村智恵子さん(55)は「何げない生活が原爆で奪われたことがよく分かった。原作を読んでみたくなった」と話した。

 10日は原爆資料館で映画「チャップリンの独裁者」「この世界の片隅に」を上映。祈念館では15日まで、米国在住の写真家が故谷口稜曄さんら長崎の被爆者を写した写真展を開催する。

=2017/12/10付 西日本新聞朝刊=

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