監督田中さん、脚本小松さんタッグ 薩摩藩出身の実業家 五代主人公、長崎舞台に映画 市長訪問 今夏撮影、来年公開へ

田上富久長崎市長に映画制作を報告する監督の田中光敏さん(左)と脚本家の小松江里子さん(右)
田上富久長崎市長に映画制作を報告する監督の田中光敏さん(左)と脚本家の小松江里子さん(右)
写真を見る

 映画「利休にたずねよ」でモントリオール世界映画祭・最優秀芸術貢献賞を受けた監督田中光敏さん(59)、脚本家小松江里子さん(55)のタッグが長崎や鹿児島市を舞台にした作品に挑む。今年の明治維新150年を記念。近代化に貢献した薩摩藩出身の五代友厚(1836~1885)が、坂本龍馬ら同世代の若者たちと交わり、翻弄(ほんろう)されながらも時代を切り開く姿を描く。

 2月15日、長崎市の田上富久市長を訪れた2人は撮影地に出島を想定していることを告げた。田中さんは「世界を目指す若者たちがここ長崎に集い、将来の日本を語った、その躍動感を描きたい」と話した。

 五代は21歳で長崎の海軍伝習所に入り、勝海舟や英国の武器商人トーマス・グラバーの影響を受けたとされる。視察で英国を訪れた際には産業革命を背景にした経済成長のスピードに驚き、帰国後は長崎に国内初の洋式ドックを設けた。大阪商工会議所の設立にも尽くした。

 映画のタイトルは、鹿児島の方言で「すごい才能の持ち主」を意味する「てんがらもん」(仮称)。田中さんによると、その言葉を示す漢字はなく、語感を生かして「天外者(てんがらもん)」を当てる。脚本のため初めて長崎を訪れたという小松さんは「どんどんイメージが湧いてきた」と語った。夏ごろ撮影に入り、来年公開の予定という。

=2018/02/28付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]