オランダの短編映画 ムツゴロウ題材に撮影 10日まで 10月に発表

 オランダ人映画監督のテッサ・マイヤーさん(26)が3日から、有明海のムツゴロウを題材にした短編映画を県内で撮影している。10日まで撮影を続け、10月にオランダで開かれる国際映画祭で発表する。

 幕末維新期、佐賀藩がオランダから反射炉などを造る技術を学んだ縁で、県とオランダは今も交流を続けている。今回の撮影もその一環で、マイヤーさんは「肥前さが幕末維新博覧会」に合わせて来日した。

 「ザ・ウオーキング・フィッシュ」と題した作品はムツゴロウから人間に変身した主人公の睦美の葛藤を描く。睦美は人間として生きようとするあまり「完璧な女性」を目指して周囲から孤立。やがて魚である自分を受け入れ、心の平静を取り戻す15分間の物語だ。

 マイヤーさんは有明海の干潟をはうムツゴロウを見て「両生類に進化する途中のように思え、そのまま人間になるストーリーを思いついた」という。

 8日は佐賀市内のプールで、睦美が水泳大会で優勝する場面を撮影した。マイヤーさんは「忙しい人も心身の健康を損なうまで自分を追い込むことがないよう、ありのままの自分を受け入れて」と語った。

=2018/05/09付 西日本新聞朝刊=

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