地元作家原作の映画に光 北九州市の松永文庫 ポスターなど展示

「無法松の一生」(1965年)の大型ポスターなどが並ぶ「北九州市ゆかりの作家原作 映画資料展」
「無法松の一生」(1965年)の大型ポスターなどが並ぶ「北九州市ゆかりの作家原作 映画資料展」
写真を見る

 北九州市門司区の市立映画資料室「松永文庫」は、市ゆかりの作家が原作を手掛けた映画のポスターなど計165点を紹介する企画展「北九州市ゆかりの作家原作 映画資料展」を開催している。作家は森鴎外、火野葦平、岩下俊作、松本清張の4人で撮影で使った小道具なども並ぶ。市制55周年を記念したもので、地元作家がテーマの企画展は初めて。7月8日まで。

 「無法松の一生」は岩下俊作の小説が原作。1943~65年に4回映画化されており、全ポスターを初めて一斉公開する。三船敏郎さん主演の58年版、三国連太郎さん主演の63年版は2種類のデザインがあり、凪(なぎ)恵美学芸員は「原作が人気なのでヒットが見込めると、映画会社も宣伝に力が入ったのでは」と説明する。

 火野葦平の「花と龍」を原作に54~70年に映画化された4作品のポスターと、映画雑誌の記事、森鴎外原作の「雁(がん)」(53、66年)のポスターも展示する。

 松本清張の小説が原作の映画は「霧の旗」(77年)、「わるいやつら」(80年)などを紹介。「砂の器」(74年)でオーケストラシーンの撮影時に観客役が小道具として持ったコンサートの冊子も展示している。

 同文庫は、室長の松永武さん(83)が60年間にわたって集めたポスターなどの資料を市に寄贈し、展示している。入場無料。午前9時~午後5時。月曜休館。同文庫=093(331)8013。

=2018/05/10付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]