故高畑勲監督をしのぶ 映画の舞台 柳川市で上映会と座談会

高畑勲監督との思い出などを語るゆかりの人たち
高畑勲監督との思い出などを語るゆかりの人たち
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 4月に82歳で死去したアニメーション映画監督高畑勲さんが監督したドキュメンタリー映画「柳川堀割物語」の舞台になった柳川市で20日、追悼上映会と、生前の高畑さんを知る地元関係者による座談会があり、撮影秘話や高畑さんとの思い出を語り合った。

 上映会と座談会は、同市上宮永町の「水の郷ホール」であり、市民団体「水の会」の立花民雄会長、映画撮影に協力した市職員の堤富大さん、映画の題材となった掘割再生で中心的な役割を果たした広松伝(つたえ)さんと交流があった下関市立大の坂本紘二名誉教授(土木計画学)らが登壇した。

 今月15日に東京都内であった「お別れの会」にも出席した堤さんは「偉ぶったところが全然なく、少年のようなきらきらした目で、掘割や柳川のことを語ってくれた」と撮影時の思い出を紹介。坂本さんは「なぜ(プロデューサーを務めた)風の谷のナウシカの後に柳川を撮ったのか。ファンタジーの世界に埋没せず、具体的な問題に引きつけようとしたのではないか」と語った。

 司会を務めた立花さんは「掘割の再生は永遠の課題。世界各地で高畑さんの追悼上映会が開かれている。素晴らしい監督に映画を作ってもらったことを誇りに思い、感謝申し上げたい」と座談会を締めくくった。

=2018/05/21付 西日本新聞朝刊=

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