戦争描く映画資料160点 門司区の「松永文庫」が展示

戦争映画のポスターが並ぶ「松永文庫」
戦争映画のポスターが並ぶ「松永文庫」
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 戦争をテーマとした映画のポスターやパンフレットなど約160点を紹介する「戦争映画資料展」を、門司区の映画資料室「松永文庫」が開いている。映画が戦意高揚に利用された戦前、戦中から、戦争の悲劇を訴えた戦後の作品まで紹介。国策を受け、全ページを戦争映画のPRに割いた雑誌も並ぶ。10月14日まで。

 平和への願いを込めて夏に開き、今年で5回目。「五人の斥候兵」(1938年)、「海軍」(43年)のほか、戦後の「独立愚連(ぐれん)隊西へ」(60年)、「激動の昭和史 沖縄決戦」(71年)、「日本のいちばん長い日」(2015年)など50点を展示。海外作品もある。

 門司港に縁がある監督の作品も紹介。ポスターを展示している「人間の條件」(1959~61年)の故小林正樹監督は、満州から南方への転戦中に門司港に寄港した。死を覚悟してか、従軍経験を基に執筆した脚本と書き置きを港の洗面所に残して出発したが、その脚本が実家に届けられて「人間の條件」の基礎になったという。

 雑誌では、41~43年に刊行された「映画旬報」12冊が並ぶ。全体が戦争映画関連の記述で、映画が国に統制された過去を物語る。

 入場無料。午前9時~午後5時。月曜休館。松永文庫=093(331)8013。

=2018/08/08付 西日本新聞朝刊=

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