カネミ油症映画 “現地”上映へ 原因企業所在・北九州市で 26-28日

 発覚から今月で50年を迎えた国内最大の食品公害「カネミ油症」を追ったドキュメンタリー映画が今月下旬、北九州市環境ミュージアム(同市八幡東区東田)で上映される。企画する東田シネマは「原因企業の所在地である北九州市では初めての上映。被害者がどう生きてきたのか、食の安全とは何か。カネミ油症を知らない世代も見て、考えてもらいたい」と話す。

 カネミ油症は、同市のカネミ倉庫が製造した米ぬか油にポリ塩化ビフェニール(PCB)が混入し、熱で猛毒のダイオキシン類に変化したのが原因。約1万4千人が頭痛や爪の変形、手足の痛みを訴えた。一方、累計の認定患者数は2322人(3月末現在)にとどまる。半世紀を経てもなお有効な治療法はなく、被害の全体像は見えない。

 映画は金子サトシ監督が被害者を取材し、自主制作した「食卓の肖像」(2010年、103分)。被害の実態だけでなく、未認定患者の発掘運動を進める夫婦や、口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)の症状を抱えながらも認定されない「胎児性被害者」の息子と親の姿など「その後の人生」も見つめている。

 上映は26~28日の午前10時半、午後1時、同3時半、同6時から。前売り一般千円。28日は金子監督があいさつする。市環境ミュージアム=093(663)6751。

=2018/10/23付 西日本新聞朝刊=

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