小池徹平「1曲ごとにカロリー計算して歌う」 プロフェッショナルな素顔

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 デビュー当時から変わらないベビーフェイスがまぶしい小池徹平さん。博多座で上演中の「1789-バスティーユの恋人たち-」は、アップテンポな歌と激しいダンスも魅力のミュージカルです。主人公ロナンを演じる小池さんは、毎公演、限界まで体力を振り絞っているそうです。取材では、万全の準備で公演に臨み、自らの技術を駆使するプロフェッショナルな素顔を見せました。

 -作品はフランス革命をテーマに、農民の青年ロナンと宮廷に仕えるオランプ(神田沙也加さん、夢咲ねねさん)との恋も描かれます。

 ★小池 成長していく主人公が恋に落ちて、それでも時代を変えようと革命に熱く燃えるという、王道と言えば王道のストーリー。展開がものすごく早くて、フランス革命の歴史をよくこれほど分かりやすくまとめられたな、と思うほどです。

 -劇中、革命派に身を投じたロナンが、仲間との貧富の差に気づいて生まれる軋轢(あつれき)も表現されます。

 ★小池 当時の資料を読むと、農民は本当に飢えていたようです。ロナンは革命を目指す若いプチブルジョアと出会うのですが、同じ身分でもここまで差があるのかと痛感する。そんな時など、どういう気持ちになるのか。妹役のソニンさんたちと結構細かいことを話し合いました。物語に厚みを出したかったんです。テンポの早い脚本ですが、分かりやすく演じているので、伝わりやすいんじゃないでしょうか。

 -2年前の東宝版の初演時、チケットは完売し好評を得ました。再演のプレッシャーはありませんか。

 ★小池 そこまで大きくはありませんが、感じましたね。前作より絶対に良くするという、越えなければならないハードルはありました。皆さんの期待を上回る、それが再演をやる意味だと思います。

 -音楽の多くは独特のロックで、激しいダンスも繰り広げられます。

 ★小池 普段耳にしないような楽曲ですが、とてもキャッチーで、僕らも気付いたら鼻歌を歌っちゃうくらい。ダンスも多種多様で熱がこもっています。革命を起こすのをダンスで表現するので、ものすごく筋肉痛になるほど。

 -ウエンツ瑛士さんと「WaT」で歌手としても活躍しました。当時の経験は生きていますか。

 ★小池 それは全く関係ないでんですよ。歌手の時とミュージカルでは、考えているベクトルが違います。アーティストとして歌うときは、自分の伝えたいことを思った通りに歌うんですが、ミュージカルの場合は役のせりふだと思って歌うので、そのような感情はありません。

 -休憩を挟んで3時間のハードな公演が連日続きます。

 ★小池 皆さんに満足して頂けるように、常にベストの状態を保てるように体をケアしています。ダンスが何より激しいので、かなり細かい部分まで時間をかけてストレッチするんです。歌うときも、最後まで歌いきるために1曲ごとにカロリーを計算しながら歌います。その日の体調も重要です。喉のある部分が炎症を起こしていたら、どうやってカバーするのかを考え、自分の最高の表現ができるようにしています。そうしないと、何十公演をやり遂げられません。

 -本作は九州で初の上演。約1カ月の滞在期間中、楽しみはありますか。

 ★小池 博多の夜ですね。飲み歩くのが楽しみです。普段から、ぶらっと街を歩いて直感で店を選びます。1人でも行くし、何人かと一緒でも。麦焼酎の「二階堂」が好きなんで、ゴマサバ、イカなんかをつまみながら飲みたいですね。

 -小池さん自身の中で、革命を起こしたい、変えてみたい、というとはありますか。

 ★小池 引っ越ししたいですね。今の家が長いし、気分を変えたい。引っ越し先は、今より良い環境がいい。誰だってそうですよね(笑)。

 ▼こいけ・てっぺい 1986年生まれ、大阪府出身。2002年、ドラマ「天体観測」で俳優デビュー。「WaT」では06年にゴールデン・アロー賞新人賞などを受け、16年に解散。同年度、「1789-バスティーユの恋人たち-」「Kinky Boots」での演技が評価され、菊田一夫演劇賞で演劇賞を受賞した。「1789」は30日まで上演。

=2018/07/07付 西日本新聞朝刊=

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