一生懸命仕事する人にひかれます 映画「オズランド」主演 波瑠さん

写真を見る

 26日に公開される映画「オズランド」は、地方の遊園地を舞台に、個性豊かな同僚との仕事を通じて徐々にやりがいを見つけていく物語。主人公の新入社員を波瑠さんが演じています。挫折しながらも、自らの力で気付いて成長していく変化が伝わるように、さまざまな工夫を凝らしたそうです。

 -熊本県荒尾市の遊園地「グリーンランド」でロケが行われ、実際に着用しているカラフルなユニホームが目を引きます。衣装で、ある工夫を提案したそうですね。

 ★波瑠 主人公は、不本意ながら地方の遊園地に配属になりますが、都会でスーツやヒールを着こなしながら働くことに憧れを感じていました。ユニホームの下のズボンはおのおの自前という設定なんですが、最初は動きにくそうなガウチョパンツを提案しました。私は東京から来たんだ、みんなとは違うんだ、というプライドや意地を表現できるのではないかと思って。心情に合わせて、細身のパンツスタイルに変わっていきます。

 -敵対する人がいないストーリーで、自らの力で気付き、成長する姿を伝えるって難しいですね。

 ★波瑠 仕事が楽しくなる前は、もっと適した場所があるはずだって不服な気持ちを前面に出しています。西島秀俊さん演じる“魔法使い”こと、カリスマ上司のアドバイスも受け入れられない。未熟さが空回りして、なりたい理想と現実とのギャップを受け止められない。その原因は周囲ではなく、世間知らずな自分自身なんです。時間の経過とともに感謝の気持ちが生まれ、その思いを表情や顔つきで伝わるように心掛けました。

 -カリスマ上司に対して、どのような感情を持って演じましたか。

 ★波瑠 一言で表せる気持ちではないと思います。尊敬、憧れ、もちろん愛情も間違いなくあります。ただ、それが恋愛感情と一緒なのか、違うのかという答えを出すつもりはありません。

 -波瑠さん自身は、どんな人にひかれますか。

 ★波瑠 仕事を真面目に一生懸命に取り組んでいる人ですね。上司役の西島さんと共演して、大きく構えてくださる姿勢はお手本になるものばかりです。作品中でもすてきな笑顔のシーンがたくさんありますが、人柄あってこその優しいお芝居でした。私も先輩になっていく年齢なので、心掛けていきたいです。

 -注目してほしいところは。

 ★波瑠 九州の人にとっては、それぞれの思い出があふれる遊園地だと思います。その場所が映画のスクリーンでは、どんな風に映っているのか、楽しんでもらいたいですね。

 -グリーンランドの印象はどうでした?

 ★波瑠 とにかく広いですね。大きなアトラクションもたくさんあって、高台に上ると山や自然を感じます。8月下旬の暑い時期の撮影で熱中症にならないか心配でしたが、多くの地元エキストラの皆さんに協力してもらい、人の温かさを感じました。

 -他に熊本県で訪れた場所はありますか。

 ★波瑠 熊本城を見に行きました。あんな立派な城が地震で崩れたことは報道で知っていましたが、実際に見て、クレーンなど修復工事が続いていて、たくましいなあと。

 -9月公開の映画「コーヒーが冷めないうちに」など、強気な女性の役が多いですが、どんな女優を目指していますか。

 ★波瑠 さまざまな役をさせてもらって、何が得意なのか苦手なのか分からないまま挑戦してきました。オズランドのような、見て元気になるような作品やキャラクターはこちらも元気になれます。でも、社会的なメッセージのある作品もすてきだと思っています。

 -普段、気を付けていることはありますか。

 ★波瑠 体調面でも精神面でも健やかでいることです。自分で調整するのが大人の務めだと思いますから。私の元気が出る方法は、寝ることですね。

 ▼はる 1991年6月生まれ、東京都出身。2006年にドラマ「対岸の彼女」(WOWOW)でデビュー。翌年からファッション誌「Seventeen」で専属モデルを務める。15年にはNHK連続テレビ小説「あさが来た」でヒロインを務めた。そのほかドラマ「世界一難しい恋」「あなたのことはそれほど」などにも出演。

=2018/10/20付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]