「TEAM NACS」戸次重幸、芸名のルーツは大分にあった

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 大泉洋さん、安田顕さんらが所属する北海道発祥の演劇ユニット「TEAM NACS」(チーム・ナックス)に所属する戸次重幸さんが作・演出を手掛けた舞台「MONSTER MATES」の福岡公演が来年2月に行われます。戸次さんに舞台への思いを聞きました。戸次さんの芸名は九州にゆかりが深い、という話も…。

 -「MONSTER MATES」の見どころは。

 ★戸次 これまで全国公演の舞台を何度もやってますが、今回は「不老不死」がテーマです。SFや漫画に近く荒唐無稽な話に思えるんですけれども、なるべくリアルを追求したつもりです。もし自分が不老不死になったら何を感じ、何をするだろう、と。リアルな会話のやりとりにこだわって脚本を書きました。

 -映像を多く使うそうですね。

 ★戸次 アップがないと分かりづらいシーンが多々あります。手元の文字とか。舞台での表現として、映像を使ってスクリーンに投影するんです。昨今よく使われる演出方法ですが。出演する俳優も主に映像で活躍している方をキャスティングしました。

 -テレビや映画の仕事で忙しい中、全国5カ所で約1カ月間公演するわけですが、演劇に懸ける思いは。

 ★戸次 僕はどこまでいっても自分のことを舞台役者だと思っていまして、映像に出るときもその認識です。僕にとって舞台をやるのはとても自然なことで、何か作品を作っても映像でなく舞台で、という流れになってます。

 -舞台ならではの魅力、でしょうか。

 ★戸次 生きた人間が作品をその場で表現するのが舞台ですね。「笑う」「泣く」といった感情を表したり、何かミスしてもそれが全部伝わったりする。映像にはない緊張感が、役者にもお客さんにもあります。その一体感が舞台の魅力じゃないかと思います。よくサッカーでサポーターを「12人目の選手」と言いますが、舞台も同じですね。

 -全国公演では必ず九州も訪れるそうですが、お客さんの反応はどうですか。

 ★戸次 九州のお客さんはやっぱり、「待ってました」という感じがほかの土地とは違いますね。東京から一番遠い公演地になりがちだけど、福岡でのお客さんの期待感をこちらも感じます。だから福岡公演は盛り上がりますね。九州一円からもお客さんが福岡に来られますし。

 -福岡の街の印象は。

 ★戸次 今回はいろんな都合で、2日間で計3公演しかなく、滞在時間が短いのが残念です。僕大好きですから、福岡が。特に中洲。どこに行くにしても中洲を起点に考えるんです。福岡は安くておいしいものがいっぱいあるイメージがあって、飲み屋さんをつい“はしご”してしまいます。屋台文化も楽しいですし。

 -今回はソロでのプロジェクトですが、NACSの公演は「日本一チケットが取りづらい」とも言われます。

 ★戸次 いや、取れないことはないんです。ふたを開けると客席が埋まっていない日もありますから。確かに大変かもしれませんが、単に取りづらいだけなので、諦めずにチャレンジしていただきたいと思います。

 -ところで、「戸次」の芸名は九州に関係があるとか?

 ★戸次 母が亡くなったタイミングで、母の旧姓を使って仕事をしたいな、と2008年から芸名にしました。母が、役者という不安定な私の仕事をいつも心配していたので、その思いを忘れたくない、と名乗ることにしたんです。

 母方の祖父は間違いなく大分県出身だったと思います。おそらく(大分市の地名の)戸次(へつぎ)と関係がありそうです。母は北海道生まれで旧姓が「戸次」(べっき)なんですけど。芸名を変えたとき、事務所から「読めない」と言われて、「じゃあ『とつぎ』で」という読み方になったんですが…。

 ▼とつぎ・しげゆき 1973年生まれ、札幌市出身。北海学園大演劇研究会で森崎博之さんらと「TEAM NACS」を結成した。96年に初公演。映画やドラマにも数多く出演している。今回の福岡公演は来年2月16日午後1時、午後6時、17日午後2時の計3回、福岡市博多区の福岡国際会議場で。チケットは12月8日発売(全席指定7000円)。問い合わせはキョードー西日本=(0570)092424。


=2018/12/01付 西日本新聞朝刊=

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